
イタイプダム 国土交通省東北地方整備局資料より
勤労感謝の日に、北の国は延坪島を砲撃、民間人の犠牲者まで出て、にわかに朝鮮半島がキナ臭くなっております。まあ、両国はいまだ戦争中なわけで、いつドンパチが始まってもおかしくはないんですけどね。それにしても、管内閣の危機管理のなさには、あきれるばかりです。
それはともかく、世界最大の水力発電ダムはどこだか知ってますか? 規模でいったら、2009年に完成した中国の三峡ダムが一番です。では、年間の発電量では? あまり知られてはいませんが、パラグアイとブラジルの共同開発によるイタイプダムなのです。これもまた、パラグアイの誇るギネス記録です。
ブラジルとパラグアイの国境を流れるパラナ川につくられたイタイプダムは、1984年から送電を開始しています。その発電出力は1,260万キロワットで、これは日本の原子力発電所10基に相当します。そして、年間の発電量は、三峡ダムを抑えて、今でも世界最大を誇っているのです。
でも、ここで疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。パラグアイって、人口は少ないし、農業国だから、そんなに電力はいらないんじゃないの、と。
はい、その通りです。実はパラグアイにとって電力は重要な「貿易品」なのです。まあ、これも自然に恵まれている国らしいエピソードですね。
イタイプダムはイグアスの滝と並んで、パラグアイの観光名所にもなっています。一度は見てみたいものですね。