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パラグアイ産オーガニックマテ茶の魅力を一人でも多くの人に伝えたい。そして日本中にマテ茶を広めたい。そう、私はマテ茶の伝道師です。
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さあ決戦の時まで、あと1日。胸がざわざわして仕方ありません。どうなるんでしょうかねえ。ふと、開高健の名著「オーパ!」を思い出しました。

その冒頭で開高は書いています。
「何事であれ、ブラジルでは驚いたり感嘆したりするとき”オーパ!”という」

侍ブルーの快進撃は、すでに「オーパ!」ですよね。参議院選挙も大相撲の野球賭博も口蹄疫も、ワールドカップの前では色あせてしまいます。それほど日本人は「元気」に飢えているのかもしれません。

ところで、「オーパ!」のなかで、マテ茶に触れている個所があるので引用しておきましょう。

「(マテ茶を)飲むのはブラジルでも南部で、ガウーショ(牧童。カウ・ボーイ。他の地方ではヴェケイロとも)の飲みものだとされている。「無敵艦隊のオオカミ」号の甲板で知りあいになった同地方出身の若者が魔法瓶の湯をつぎつぎと注ぎながらいろいろ教えてくれた。これは”クーヤ“というヒョウタン、その胴を切って切口のふちに銀環をはめこんだもの、そこへ茶の葉をつめこみ、銀製の管を底までつっこむ。管の先端が玉になっていて、タンク・タンタクローみたいに穴がいくつもあいている。そこへ熱湯をそそぎ、葉から沁みだしてクーヤの底にたまった茶を、その銀の玉の穴で吸いとるのである。男たちは円陣になってすわりこみ、つぎつぎとクーヤを手から手へわたしていく。北米のインディアンの”平和パイプ“のまわし喫みみたいなものである。この茶は日本や中国の茶よりもはるかに素朴、剛健で、まちがいなく緑茶の味ではのものではあるけれども、野生か半野生のものではあるまいかと思いたくなる味である。レヴィ・ストロウスは「悲しき熱帯」のなかでこの茶を激賞しながらも半ば麻薬的な効果があるかのように描いているが、緑茶を飲んだことのないフランス人としては、そう書きたくなるのかもしれない。しかし、私としてはカフェイン・アレルギーが出なかったし、その容器が気に入ったので、つぎにブラジルにいったらぜひとも南部の州へ行ってこの茶を何度も何度もためしてみたいと思っている。牧童たちはこの茶だけでもヴィタミンCを補給しているのだと、されている。」

やっぱり開高健はいいですね。
ということで、マテ茶を飲みながら、日本対パラグアイ戦に期待しましょう。